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久々にこのシリーズを書いてみます。
世間は特定秘密保護法について圧倒的に騒がれていますし、そちらはそちらで書きたいことはありますが、まずは医療関係者?としての担当分野を…笑

今回は、過去の自らのエントリを、ちょっと批判的に分析してみます。

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さて。個人的事情(というか転職)もあり、10月末~11月前半はなかなか落ち着かなかったのですが、その頃にこの問題もちょっとは動いたようです。

1番ツタヤの中で大きかったのは、法的機関に動きが生じる可能性が出てきたことですね。
先月初め、医者と弁護士中心につくられた「薬害オンブズパースン」という団体が、東京地検に告発状を出していました。
告訴状はこちら→薬害オンブズパースン ノバ社に関する東京地検への告発状(ホムペより)

なかなか踏み込めてない行政に対して、司法関係がバシバシ切り込んで刑事的な決着がついたらいいなと思います(^_^)

なお、今回のエントリは寄付金だとかお金関連の内容になります。
上の告発と前後して、京府医や慈恵に続き滋賀医大でも論文のデータ操作の可能性が認められたようですが、

・寄付金総額も上の2大学と比べると少額(と言っても6,550万円)
・まだ情報が少ない

ということで、今回は触れないことにしました。

今回のエントリの主な情報源は、上の告発状と、あとこちらです→厚労省 高血圧症治療薬の臨床研究事を踏まえた対応及び再発防止策について(中間とりまとめ 案)H25.9.30.
「案」とありますが、高血圧学会にも引用されたあたり、ほぼ正式なものとして見ました・∀・ノ

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で。ですね。今更ながら反省するのが、この問題って、

・科学的な面(データの正確さが担保される仕組みはあったのか)
・倫理的な面(金銭的に、不正が生じやすい環境にあったのはないか)

の最低2つの面での問題があったと思うのですが、ツタヤは過去3回のエントリで、科学面だけ重点的に書いて、倫理面はちょっと軽視してたような気がしたんですね。
「研究寄付金なんかどこのメーカーもやってる」(エントリ1)とか。
でも、それってツタヤの考えの甘かったところな気がします。

確かに研究助成金だとか論文への社員の関与なんかはどこのメーカーでも多かれ少なかれやってる、という考え自体は今も変わらないのですが…
実際に上のソースを見てみると、慈恵には総額1億9,000万円、京府医には総額3億8,000万円の寄付があったようなんですね。
これらの金額は、中間とりまとめの方のP.30や33を見ると、研究を進めていくうえではだいぶ過剰な資金提供だったようです。
さらに、これらの資金は社長や営業本部長決済だった、つまり「営業に関係する人」が関与したお金だったと。

大学が研究を行うためには寄付が必要ですし、そこに企業からの寄付がある限り、完全な善意に基づく寄付金なんて難しいし、ちょっとくらい「産学連携」とか「産学協同」に銘打った「癒着」が少しくらいあったって、ツタヤとしてはいいと今でも思っています。
でも、今回の場合は、そういった「寄付金」ではなく、営業サイドがディオバンをよりたくさん売れるよう、いいデータを「つくる」ために提供した、いわば寄付金と見せかけた販促金だった気もしました。
だからいいデータが出なくてペイできなさそうだったから、誰かがいいデータをでっち上げたという。

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そんな感じでツタヤとしては、こういう倫理面(いわゆるCOIとか利益相反とか言われる分野)は認識が薄かったと反省したのですが…
実際に、こういったところに関する法律やルールの面からちょっと検討してみますと


1.医療用医薬品の公正競争規約の観点から
大学の医局に寄付を行うこと自体は、ちゃんとしたルール(どんな研究に使われるか特定して寄付する&後日報告をもらう)に則ってやれば自由なようです。
※ツタヤ自身、MR時代は年に1回くらいこういう手続きをやっていました。

でも、景品表示法が関連するこの規約が寄付金を認めている以上、多額の「販促金」を、国が認めた「寄付金」という隠れ蓑に収めて提供することが可能になってしまいます。
今回のような事件が起きない限り問題にはならなかった気もしますが、今後は提供される寄付金が本当に妥当がどうか、しっかりと精査する仕組みが整わないといけない気もします。


2.透明性ガイドラインの観点から
「透明性ガイドライン」ってのは、製薬協(新薬メーカーの業界団体)の定めた自主ルールで、そこには「医療機関に支払った資金は開示しろ」ってルールも含まれます。
まぁよく言われているのはここでしょうね。資金の提供については、ちゃんと論文なんかにも明示しろって。
確かに、その通りだと思います。

っていうのも、医療用医薬品から生じる利益(つまり製薬会社や医療機関が受ける利益)って、3割が患者さんの自己負担で、あと7割は健康保険組合とかから出てるものじゃないですか。
つまり、患者さんだけではなく、労働者(≒多くの国民)のお給料の一部天引き分から支払われているわけじゃないですか。
だから、やっぱり製薬会社と医療機関のお金のやり取りは、他の業界より厳しく監視にさらされないといけないってことは、やっぱりこの業界で働く身としては思います。

※ちなみに、最近では患者団体に支払われてるものも開示することになったようですね。


3.その他、公務員に関係するルール
これはツタヤもつい最近知ったのですが、最近製薬業界では"FCPA"(アメリカの、外国公務員に対する賄賂を禁じる法律)に対する関心が高まっているようです。

このFCPAなんですが、「外国限定でしょ?」とは言ってられないようです。
というのも、アメリカ国内に本社を持つorアメリカで上場している企業であれば、アメリカ国外でも規制対象になってしまうようなのです。製薬業界の海外売上比率は高いので、これは注意すべき。
さらに「公務員限定でしょ?」とも言ってられないようです。
というのも、むしろアメリカ以外の国では公的医療保険制度があり、医療業界のどこに公務員とみなされる人がいるかは判別しがたいからです。

で、このFCPAに関しては、アメリカ主導でOECDが各国にFCPAに似た法律をつくれという条約(OECD外国公務員贈賄防止条約)を各国に締結させてしまい、特にイギリスではむちゃくちゃ厳しい法律が出来たくらいですから、もう世界、各国外国公務員への賄賂については過敏な状態かと思います。
そんな中、アメリカ法務局が2009年末に製薬業界への適応を強化すると宣言したようで、それがきっかけで日本国内の外資系メーカーさんなんかは震え上がっているようで、さらにそれが国内メーカーにも伝染しているとか。

特に京府医なんかは京都府立の大学ですし、このへんは大丈夫なのかな…?


…みたいな感じで上記1~3と書いてみましたが。
本当はツタヤが触れなきゃいけない点は、少なくともこれくらいはあったようでした。

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それにしても、最近思うのは、どうしたマスコミ!!!ということ。

過去のエントリを書いていたころはあんだけうるさくいろいろ報じていたのに、最近は続報ないんかい!と。
まぁそりゃ新しい情報が出てこない以上騒ぎたてることも難しいと思いますが、一時期あれだけギャーギャー騒いでたなら、責任もって正しいところに持ってくまでフォローしろよと思います。

結局、ディオバンに悪いイメージをつけたまま勝手に終息してるようじゃ、なんかそれってディオバンを服用してた患者さんや、処方してたお医者さん、調剤してた薬剤師さん、そして扱ってたノバの社員さんに必要以上の不利益を与えたまま逃げてるようなものだと思うんですね。
すっごく無責任だと思います。

今じゃ特定秘密保護法の方が世間の関心は高いと思いますが、結局それだって偏った報道しかしてないんじゃないの?
本当は法律を敷くことによる利益だってあるのにそれを隠してんじゃないの?
とかいう疑念さえ、マスコミの今までの態度を見ていると禁じえません。
※実際、2ちゃんねるを見てみると、賛成派の方が圧倒的に多いという逆転現象が起きています。ネット右翼の仕業だけとも思えない…

てなわけで、話を戻すと、ツタヤは今後もこのエントリはひっそり不定期で続けていこうと思います・∀・ノ


~関連エントリ~
ツタヤなりにディオバン論文問題を整理してみる
ツタヤなりにディオバン論文問題を整理してみる 2
ツタヤなりにディオバン論文問題を整理してみる 3
ツタヤなりにディオバン論文問題を整理してみる 5
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